2022年1月20日発行221号
2022年が明けました。新しい年を主に期待しつつ始められたことと思います。
昨年の11月のことでした。教会に1本の電話が入りました。RCCの『世の光』の視聴者の方からでした。『世の光』ではこの日から私たちの教会が放送で紹介され、福山市在住であるこの方が、お電話をくださったのでした。
お話を聞けば、『終活中です。』とおっしゃって聖書や神様についてたくさんの質問をしてくださいました。現在もそれは続いています。
お電話をいただいて1か月たった頃でしょうか?クリスマスのためのメッセージの準備をしていました。イエス様の誕生を“この民全体のための”知らせとして羊飼いのところに届けられる箇所です。その準備をしながら、イエス様の大宣教命令を思い起こしました。
『すべての造られた者に福音を宣べ伝えなさい。』(マルコ16章15節)
すべてです。一人残らずです。例外なくです。これが父なる神の御思いであり、イエス様のお心でした。羊飼いに最初に伝えられたということは、そのことを象徴しているように思います。
教会では、それぞれの方々が福音を生き、福音を伝えています。福音は、直接、友人知人に伝えることが基本であると信じてきました。でもイエス様は、『すべての造られたもの』とおっしゃいました。今放送を聞いておられる方の中には、病院に入院されておられる方や、真理を求めながらも教会にはなかなか足を運べない方もおられるでしょう。そういった方々に福音を伝え、教会との橋渡しをしてくださる、ラジオでなければ伝えられない方々がおられる・・・今一度放送伝道の意義と役割をみた思いがしました。前述の方も、『世の光』がなければ、出会うことのなかった方です。
パウロは『私は福音のためにあらゆることをしています。』(第一コリント9章23節)と言いました。対価効率がすぐに頭をよぎってしまう私ですが、福音はそういったこの世的な枠組みに入れてはならないものであることを肝に銘じました。
『すべての人に、あらゆる手段で‼』