毎朝のラジオ「世の光」で福音が放送されていることに感謝します。クリスチャンの方にも信仰を深める日課として聞いて欲しいと願っています。
さて、私はユダヤ人へのホロコーストがおこなわれたアウシュビッツで平和への祈り、決意を新たにしたいと願い、2024年3月下旬、東京のバプテスト教会が主催する「平和の旅」に参加しました。
ポーランドが多くのユダヤ人を迎え入れていたこと、そしてドイツとソ連に分割され、その後、屈辱的なソ連支配時代があったことを知りました。戦争に巻き込まれ続けた国だから、 “戦争があることを前提とした感覚”もここに来ないと知り得ないものでした。ビルケナウ絶滅収容所でユダヤ人が選別され、ガス室に送られたその場所に立ち、80年前を想像しました。当時の写真には笑っているドイツ兵の姿がありました。戦争は人間性を奪い、狂わせます。自分の中にもその狂気があることを自覚し、だからこそ、非戦の誓い、そしてその状況にならないための努力を改めて決意しました。
広島では、被爆地に来て、何が起こったのか感じて欲しいと訴えています。ヨハネ・パウロ二世は、広島平和アピールで「過去をふり返ることは将来に対する責任を担うことです。」と語りました。過去の惨状を記憶する時、人は「だれにもこの惨状を経験して欲しくない」と思うか、「自分たちが再び惨状に遭わないために強い力を持つこと」を求めるかに分かれます。後者は、現在のイスラエルがパレスチナでしていることです。二度と悲劇を繰り返さないために記憶する者、将来に対して責任を負う者として、過去を学び続けたいと思います。
対立や憎悪が人々を分断する中、イエスさまの福音をしっかりと心に刻むために、毎朝のラジオ「世の光」のメッセージに養われ、平和の福音を告げる準備をしていきましょう。イエスさまの福音は平和を告げるものであって、殺すのではなく愛することを教えているものなのです。