昨年秋、私は高校の同窓会に出席するため、休みをいただいて東京へ行ってきました。高校を卒業してすぐ、私は全寮制の神学校に進み、その後アメリカに16年も留学していたので、ずっと同窓会では音信不通扱いでした。けれども、監事の人たちが私のプロフィールが載っているIGLのホームページを見つけて連絡してくれたのです。卒業以来、初めての再会ですから、45年ぶりです。顔は分かるだろうか、頭も寂しくなっているだろうな…と思い巡らし、嬉しさ半分、恥ずかしさ半分の思いで会場に行きました。
会場レストランに着くと名札をもらいました。そうです、名札がなければお互いに誰だか分からないのです。名前を確認してやっとかつての面影を認め、「おー、〇〇君。元気だったか」と互いに挨拶を交わしました。全部で8クラスある学年でしたが、当日70名ほどが集まっていました。互いに近況を報告し合いましたが、同じクラスで、よく一緒に山に登っていた遊び好きの男が、教育学博士で大学教授になっていたのには驚きでした。某有名航空会社国際線のパイロット、某ホテル取締役会の女性、俳優になっていた男性等々、皆さん色々な分野で活躍していて誇らしかったですね。
そんな中、同じクラスの面々は、私の両親が牧師をしていた教会のクリスマスに参加した時の思い出を話してくれました。すると「他のクラスにも牧師がいるよ」と教えてくれる人が…。「えっ、そうなの」とびっくりしてその人のところに行ってみると、「君も牧師なの!」とお互いに素っ頓狂な声を上げてしまいました。彼は東京の歴史ある教会の牧師になっていたのです。高校時代は「隠れキリシタンだった」とか。そこに一人の女性が近づいてきて、「加藤君、元気になってよかった。祈っていましたよ」と挨拶してくれました。なんとその女性も牧師で、幼稚園の園長をしていると言うではありませんか!
何ということでしょう。普通の都立高校同学年から牧師が3人も生まれていたのです!クリスチャン人口1%未満の日本で、牧師人口など0.01%あるでしょうか。仲間内では「絶滅危惧種」と自虐的に言うくらいです。それなのに、同じ高校の卒業生に3人も牧師がいたとは!神さまは粋なことをなさいますね。懐かしい級友に会うことだけを期待していた私に、二人の牧師仲間を会わせてくださったのですから。本当に「神のなさることは皆その時にかなって美しい」のです(伝道者の書3章11節)。
