2018年11月号 「大変な時こそ」ヨブ記42:1-6 日本アライアンス教団五日市キリスト教会牧師 田村耕造

RCCラジオ505

 福音放送 「世の光」ニュース  2018年11月20日発行202号

中国地方放送伝道協力会

「大変な時こそ」ヨブ記42:1-6 五日市キリスト教会牧師 田村耕造

昨年、私は大事な友を突然失いました。

まだこれから神さまのためにひと仕事できる方でした。神さま何故ですか?と思わずにおれませんでした。私たちの人生には、良く分からないことが起こります。予想もしていないことが起こります。

ヨブも、ある時突然幸せな日々を断ち切られます。全財産と子どもを失います。その後、ひどい皮膚病にかかりました。

 私たちも、ヨブほどではないにしても、とても辛い経験をすることがあります。愛する伴侶を突然失ったり、難病を抱えることになったり、親しくしていた人との関係が絶たれたり…。

そういう時、どうしたらいいのでしょう?

 今の時代、多くの人が、何かあると携帯で誰かとつながろうとするのではないでしょうか。

自分の思いを、誰かに受け止めてもらおうとするのではないでしょうか。それはそれで意味があります。しかし、それで十分でしょうか。

 ヨブは、どんな時も、誰かにではなく神さまに向き合い続けました。神さまに辛い胸の内をぶつけ続けました。

 大変な時こそ、神さまにぶつかっていくことが大事です。真剣に神さまに向かって祈ることが大事です。そうすることで、大事なことが分かってきます。

それは、私たちは、偶然の中に生きているのではなく、運命に弄ばれたり、宿命に縛られているのでもないということです。

そうではなくて、天の父なる神さまの愛情あふれるみ守りの中で生きていることが分かってきます。

 誰も辛い事は経験をしたくありません。しかし、辛い経験をして真剣に悩み苦しむことで、祈ることで、神さまのみ守りの中で生きていることに気づけるようになります。

それだけではなく、心が砕かれて、自分を素直に神さまに明け渡すことができるようになります。揺るぎない平安が持てるようにもなります。ヨブ記からそう言うことを教えられます。